日本海の海の幸が美味しい新潟県。その中でも上越地域は漁業が盛んな地域で、広大な前浜や起伏の激しい海底で様々な海産物が漁獲されます。さらに、高田藩の城下町として栄えた内陸部などでは、鰻やサメといった地域ならではの豊かな魚食文化が残っています。
今回は、地元出身の海産物の専門家 ながさき一生さんに上越市の海産物について解説いただくとともに、主なお礼品をご紹介します。
専門家プロフィール
ながさき 一生
- 東京海洋大学 講師
- おさかなコーディネータ
- フェロー一般社団法人さかなの会 理事長
- 株式会社さかなプロダクション 代表取締役
漁師の息子として18年間家業を手伝い、東京海洋大学を卒業。築地市場の卸会社を経て、魚のブランドの研究で同大学院を修了。魚好きのコミュニティ「さかなの会」を15年以上主宰。ふるさと納税の魚介類を紹介する専門家の第一人者でもあり、漁業ドラマ「ファーストペンギン!」では監修も務めるなど、メディアで食としての魚を分かりやすく伝えている。著書『魚ビジネス 食べるのが好きな人から専門家まで楽しく読める本』。
上越市の海産物は、美味しいだけなく通好みなものが揃っています
新潟県に対し「魚が美味しい」というイメージを抱かれる方も多くいらっしゃることでしょう。その中でも特に漁業が盛んな地域の1つが上越地域です。
米どころでもある豊かな栄養は海にも行き届き、豊かな漁場を作り出しています。真鯛などの浅瀬で獲れる味の濃い白身魚から、ズワイガニや甘エビ、幻魚(ノロゲンゲ)などの深海の海産物まで、その種類も豊富。さらに、漁場が陸から近くて獲れた直後に水揚げされるため、鮮度が良い海産物が多く揃います。
さらに、日本三大夜桜名所としても有名な高田城を中心に栄えた城下町文化により、独特の魚食文化を現代にも残しています。藩主に奨励されたサメ食もその1つであり、一夜干しスルメの天ぷらも名物になっています。
百年料亭宇喜世によって伝えられている鰻の蒲焼きもその1つと言ってよいでしょう。酒博士である坂口謹一郎氏の出身地でもある上越市は「発酵の町」でもあり、質の高い醤油なども用いる中で「ふっくら、あっさり」という独特の蒲焼を作り出しています。
上越市の海産物は、奥深い通好みのものが多く揃っています。お礼品としても選んでいただき、ぜひともお楽しみください。