おいしい食で知られる新潟県。その中でも上越地域は、全国有数の豪雪地帯でもあり、山間部から海へと広がる平野部までを有する自然豊かな土地です。この大自然は、糖度の高い果実や四季折々の独特な野菜を育んでいます。
今回は、地元出身の野菜料理研究家 梅田みどりさんに上越市の果物・野菜について解説いただくとともに、主なお礼品をご紹介します。
専門家プロフィール
梅田 みどり- 料理研究家/野菜ソムリエ
- フードサロンやさいのひ主宰
新潟県上越市で、野菜の魅力を最大限に引き出す料理教室を運営。野菜を使ったレシピを中心に紹介するYoutubeは登録者数19万人(2024年5月)。料理教室は年間200教室ほど開催し、老若男女問わず料理を楽しんでいる。教室でのテーマは、野菜を毎日美味しく食べること。手作りの料理を楽しむこと。健康的な食習慣を作っていくこと。著書『野菜ビジネス 食べるのが好きな人から専門家まで楽しく読める野菜の教養』。
上越市の豊かな自然が育む美味しい野菜と果物
新潟県の農産物は特に甘みが強いことで評価されていますが、上越市でも独自の柔らかくて味の良い品種の栽培が盛んに行われて地元の人々に愛されています。
上越市は新潟県の中でも雪が多く降り、山や丘のある地域が全体の約68%を占める独特の地形です。豊富な雪解け水が地下に浸透し、お米だけでなく野菜や果物の栽培にも理想的な環境を作り出しています。この恵まれた環境で育つ上越市の農産物は、長く寒い冬を越すため糖度が高く、格別な美味しさを誇ります。
また、長い冬を過ごすために生み出された漬物文化は、冬の間の野菜の補給や発酵食として受け継がれています。野菜だけでなく、秋には栗、ぶどう、柿、いちじくなどの果物も豊富に実り、上越市の四季折々の恵みを楽しむことができます。
いちご栽培では、雪国の気候に適応した品種改良が進み、春遅くに旬を迎える「越後姫」が誕生しました。「越後姫」は果肉がやわらかい品種で、香り豊かでジューシーな味わいが人気を集めています。
厳しい気候条件を逆手に取り、上越市の農産物は独自の美味しさを追求し続けています。お礼品としてぜひ味わってみてください。